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Listening力の鍛え方①

2026 1/25
リスニング 英語学習
2026年1月25日

――「解きっぱなし」をやめるだけで、点は上がる――

英語の資格試験ではリスニングを避けて通れない。高校入試・大学入試でもリスニングの比重は増え、今では「読むより聞く方が苦手」という生徒も珍しくない。
その背景には、出題レベルが年々上がっていることもある。

ただし、ここが重要である。リスニングは、学習法さえ外さなければ、比較的短期間で得点が動きやすい分野である。
「聞いて慣れる」だけで終わらせず、目的を持った復習に切り替えれば、伸び方が変わる。


目次

まず現状確認:多くの人の“普通の復習”

リスニング問題の復習として、次の流れは多くの生徒がやっている。

  1. まず問題を解く
  2. 答え合わせをする
  3. 何点取れたか、目標との差を確認する
  4. 間違えた問題を見直す
  5. スクリプトで正答の根拠を確認し、印を付ける
  6. 音源をもう一度聞き、根拠箇所が聞き分けられるか試す

ここまででも悪くない。
しかし、点が伸びない生徒は、この「6」で終わってしまうことが多い。

実は、**リスニング力を上げる中心は“その先”**にある。


リスニングは「3セット」で完成する

GUN English Labでは、リスニング学習を次の3セットで設計することを勧める。

Ⅰ:問題演習(上の1~6)
Ⅱ:ディクテーション(書き取り)
Ⅲ:オーバーラッピング(音声と同時に読む) ※別記事で詳述

この順序を守ると、聞こえない理由が可視化され、修正が可能になる。
「聞こえるまで何度も聞く」は、努力はしているが改善点が曖昧になりやすい。ディクテーションがその曖昧さを消してくれる。


ディクテーションとは何か

ディクテーションは、音声を聞いて聞こえた通りに書き取る学習である。
地味だが、効果は強い。

ただし、最初からスムーズにできるものではない。
1回聞いて1文を正確に書けるなら、そのレベルの英文はすでに十分に処理できている可能性が高い。多くの人は、最初は必ず詰まる。

ここで大切なのは、次のルールである。

  • 何度聞き直してもよい
  • 向き不向きはない(誰にとっても有効)
  • 「なぜ聞けないのか」を特定するためにやる

ディクテーションで確認すべき5つの目的

ディクテーションは「書き取り」そのものが目的ではない。
次の5点をチェックするために行う。

  1. 単語の発音が自分の理解と合っているか
  2. 単語がつながったときの音の変化(連結・脱落など)
  3. イントネーション(上がり下がり、強弱、リズム)
  4. 弱形・強形(can / to などの発音差)
  5. 聞けた箇所/聞けなかった箇所の境界(弱点特定)

この5点を意識して書き取るだけで、同じ練習でも成果が変わる。


目的別ポイント解説

1) 単語の発音を確認する

最初に疑うべきはここである。思い込みの発音で覚えている単語は、聞こえにくい。
辞書の音声や発音記号で確認し、ズレがあれば修正する。


2) 連結したときの音の変化を確認する

英語は「単語を一語ずつはっきり読む言語」ではない。つながることで音が変わる。

例として、an apple は日本語の感覚で「アン・アップル」になりやすいが、実際は一続きに近く聞こえる。
また、Look at that tall lion. のような文も、単語ごとに区切っては聞こえない。

この“つながり方”を知らないと、単語を知っていても聞き取れない現象が起きる。


3) イントネーションを確認する

英語は強弱とリズムが意味理解に影響する。
どこが強く読まれ、どこが流れるように処理されているかを、スクリプトに印を付けて確認すると、聞きやすさが上がる。


4) 弱形・強形の違いを確認する

典型例が can と to である。
強く読むときの発音と、会話で弱くなるときの発音は同じではない。

  • can は弱くなると非常に短く聞こえる
  • have to / want to も、学校英語の読み方のままでは音源と一致しにくい

「知っているはずの表現なのに聞こえない」場合、弱形が原因になっていることが多い。


5) 聞けなかった部分を特定する(これが最重要)

ディクテーション最大の価値は、“聞こえない箇所がどこか”がはっきりする点にある。
境界が分かれば、原因を推測できる。

  • 発音を知らない
  • 連結で音が変化している
  • スピードに追いつけていない
  • 弱形で別の音に聞こえている

原因が分かれば、対策が立つ。リスニングはこの繰り返しで伸びる。


小さな体験談:want to が通じなかった理由

私が短期留学でアメリカに滞在した際、ホストファミリーの子どもが私の “I want to …” の発音を真似して笑ったことがある。
こちらは真剣だが、相手からすると「日本語訛りの to が可愛い」という反応だった。

その出来事以降、私は音声での “want to” の実際の聞こえ方を意識し、発音を修正した。
面白いことに、発音が修正されると、聞き取りも一段クリアになる。この現象は多くの生徒にも起きる。


今後の記事(シリーズ化)

リスニング対策は一度で終わらせず、段階的に扱う方が理解しやすい。今後は次を順に取り上げる予定である。

  • オーバーラッピング
  • スラッシュリーディング(聞く・読むの統合)
  • 音の変化(Linking / Reduction / Flapping など)
  • 教材の選び方(レベル別)

GUN English Labでできること

リスニングが伸びない原因は、人によって違う。
GUN English Labでは、学習状況を確認し、「どこで音が切れているか」「何が原因か」を特定したうえで、ディクテーションやオーバーラッピングを含む最適な練習設計を行う。


リスニング 英語学習
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