――「順接」を押さえると、根拠が見つけやすくなる――
これまでのブログでも何度か触れてきたが、英語を「論理で読む/論理で書く」ために欠かせないのが Discourse Marker(ディスコースマーカー) である。
ディスコースマーカーは、ライティングで点を取るための小手先の表現ではない。むしろ本質は、英文の論理展開を正確に追うための道具だという点にある。読解で伸び悩む高校生ほど、ここを意識してほしい。
今回は、その中でも特に重要な 「順接」(理由・結果・結論へつなぐ流れ)に焦点を当て、読み方と代表表現を整理する。
ディスコースマーカーとは何か
ディスコースマーカーとは、文と文の関係を明確にする「つなぎ言葉(単語・句)」のことである。
文と文の関係には、例えば次のような種類がある。
順接(理由→結果、原因→結論)
逆接(しかし、ところが)
追加(さらに、加えて)
例示(例えば)
展開(言い換え、補足 など)
これらを示す語が入ることで、読み手は「ここから話がどう転ぶのか」「何が結論なのか」を掴みやすくなる。英検やIELTSなどのライティングでも評価に関わるが、同じくらい重要なのが 入試読解で根拠を見抜く力につながる点である。
未習単語の推測にも効く
ディスコースマーカーの威力が分かりやすいのは、未知語を含む文脈である。次の英文を見てほしい。黄色の下線語(contagious)が未習だとして、辞書は引かずに意味を推測してみる。
We have long thought the disease does not pass from person to person. The new study, however, shows that it is contagious by touch.
ここで鍵になるのは however(しかしながら) である。これが入ることで、
「その病気は人から人へうつらない」
「しかし新しい研究は、触れることで contagious だと示す」
という 反対方向の主張 が置かれていると分かる。したがって contagious は「うつらない」の反対、つまり 「うつる/伝染性の」 と推測できる。
このように、逆接だけでなく、追加・例示・順接といったマーカーも、意識して読むほど読解が安定する。
MARCH以上の大学の入試では、論説文が難解になるにつれ、文構造も語彙も重くなる。単語暗記は必須だが、それだけでは限界がある。だからこそ、論理の手がかりを武器にして、読みやすさを確保したい。
順接のディスコースマーカーが重要な理由
「順接」は、理由・原因・結果・結論へ流れを作る。つまり、筆者の主張や結論が出やすいゾーンである。内容一致問題でも、根拠が置かれやすい位置になる。
順接の語を見つけたら、次を習慣化してほしい。
マーカーの直後を丁寧に読む
「結論なのか/理由なのか/結果なのか」を意識して線を引く
重要箇所なら、設問の根拠候補として印をつける
結論として言えば、順接マーカーの後ろに重要情報がある確率は高い。
順接の代表表現と例文
ここでは、読解でもライティングでも頻出の表現を整理する。
therefore(したがって)
According to the weather forecast, it is going to be stormy this afternoon. Therefore, we have decided not to go out.
「天気予報によると、今日の午後は嵐になるようだ。したがって、私たちは出かけないことにした。」
thus(したがって/その結果)
therefore と同様に結果を導く。
I didn’t study hard; thus, I failed the examination.
「一生懸命勉強しなかった。その結果、その試験に落ちてしまった。」
hence(それゆえ)
やや硬めで論説文に出やすい。
Much more men smoke than women, and hence more men die of smoking-related diseases.
「女性より男性の喫煙者がはるかに多い。それゆえ、喫煙関連の病気で亡くなる男性も多い。」
consequently(その結果)
原因→結果を明示する語。
It has been raining heavily for five days, and consequently the city reservoirs are full.
「5日間激しい雨が降り続いている。その結果、市の貯水池が満杯だ。」
as a result(結果として)
口語にも書き言葉にも出る。
I didn’t do my homework. As a result, I had to stay after school.
「宿題をやらなかった。その結果、放課後残らなければならなかった。」
in conclusion(結論として)
文章の結びで筆者の最終判断が来る合図。
In conclusion, I strongly agree with the idea that traveling domestically is more exciting.
「結論として、国内旅行の方が面白いという意見に強く賛成する。」
まとめ:読解は「復習」で完成する
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
長文読解で差がつくのは、問題を解いた“後”である。なんとなく理解できた気がする箇所が残っているのに復習を終えると、同じ弱点が次でも繰り返される。復習は 理解が100%になるまで 続けるべきである。
今回扱った「順接」のディスコースマーカーは、復習でも必ず役立つ。マーカーを手がかりに論理を整理し、根拠を確かめてほしい。
それでも不明点が残る場合は、講師に質問するとよい。質問が増えるほど、苦手分野の傾向が見え、次の学習設計が正確になる。
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